Siriがプライベートな会話を無断で録音し、そのデータを第三者と共有してターゲティング広告に利用していたと訴えられた問題で、Appleは原告側に9500万ドルを支払うことで和解しました。
Siriが録音されていた!?原告はどのような主張をしていたの?
無断録音?
原告は、Siriがユーザーの意図と関係なく起動し、周囲の会話を無断で録音していたと主張しています。
Siriを使っていない時でも、会話が記録されていたとのことです。
データの共有?
録音された音声データが、Appleが契約している外部業者に送られ、分析されていたと指摘されています。
また、そのデータが広告主などの第三者と共有されていたと主張し、プライバシーが侵害されたと訴えています。
広告への利用?
原告は、Siriを通じて記録された会話が広告に利用されたと述べています。
例えば、医師との会話の後に手術に関する広告が表示されたことがあるそうです。
これらの主張に対して、Appleは不正行為を一貫して否定していますが、
訴訟が長引くことによるコストを避けるために和解に応じたと考えられています。
Siri機能をオフにする設定もあります。
Siri、Alexa、Google のアクティブ リスニングについては、以前にも議論がありました。iPhone と iPad には、Apple が Siri とディクテーションのやり取りの音声を保存および確認するのを無効にする設定があります。HomePod にも同様の設定があります。
[設定] >> [プライバシーとセキュリティ] >> [分析と改善] >> [Siri とディクテーションの改善] に移動して、これをオフにします。
引用元
PSA For iPhone users concerned about Siri and PrivacyWe have had this discussion before about Siri, Alexa and Google's active listening. For the iPhone and iPad there is a s...
和解金はどのように分配されるの?
対象者
和解金の支払い対象は、2014年9月から2024年12月の間にSiri対応端末(iPhone、iPad、MacBookなど)を所有または購入したアメリカ在住の利用者です。
この期間に該当する利用者は数千万人に上ると見込まれています。
支払い額
各対象者には、端末1台あたり最大20ドル(約3100円)が支払われる予定です。ただし、実際の支払い額は、最終的な対象者数や和解金の分配方法によって変動する可能性があります。
申請手続き
和解金の支払いには、裁判所の承認が必要です。承認が得られた後、対象者は専用の申請手続きを行い、必要な情報を提出することで補償金を受け取ることができます。
日進月歩で進化していくAI技術ですが、プライバシーや著作権など色々なまだ解決されていない問題があります。
これから、どんな時代に突入していくのでしょう🧐