「家庭教師は高い…」と悩む親御さんへ。この記事は、生成AI(ChatGPTなど)を小学生の「無料の宿題サポーター」に変えるための超実践ガイドです。私自身の失敗談から見つけた、今日から家庭で安全に活用できるコツを、親子で使える質問テンプレート付きでまとめました。
なぜ「この問題教えて?」と聞くだけではうまくいかないのか
AIに“答え”を聞くのではなく、“考え方”を聞くのがコツです。
この意識を持つだけで、AIは一気に「最強の家庭教師」になります。

子どもがAIに「この問題の答えは?」と聞くと、AIは大人向けの説明を返したり、答えだけをポンと提示してしまいがちです。結果として、次の2つの失敗につながります。
- 失敗1:数字や結論だけが返り、丸写し(ズル)になる
- 失敗2:解説が難しすぎて、やる気を失う
宿題の本当の目的は「考えるプロセス」。AIから答えだけをもらうと、この一番大切な練習が抜けてしまいます。
AIを「最強の家庭教師」に変えるコツ

コツは、「答え」ではなく「考え方(プロセス)」を質問するように親が誘導すること。そのためにAIに「先生役」を演じてもらいます。生成AIはロールプレイングが得意なので、役割と制約を与えると振る舞いが一気に改善します。
- NG例:「この問題の答えは?」
- OK例:「私は今、〇〇で困っています。先生ならどう考えますか?」
- OK例:「答えは言わないで、ヒントだけ3つ教えて」
【教科別】今日から使える!AI家庭教師への質問テンプレート
算数:文章題や図形で活用
- NGな質問:「この問題の答えは?」
- OKな質問(テンプレート):
「あなたは小学4年生の算数の先生です。今から送る問題を解きたいです。答えは絶対に言わないでください。この問題を解くための『手順』だけを、ステップバイステップで優しく教えてください。」(この後に、問題文を貼り付ける)
AIは「1. まず〇〇を確認」「2. 次に〇〇を計算」など、考え方の地図を示してくれます。地図を見ながら解くのは子ども自身です。
国語:読解問題で活用
- NGな質問:「この主人公の気持ちは?」
- OKな質問(テンプレート):
「あなたは国語の先生です。この物語の主人公は、なぜ最後に泣いたと思いますか?答えは言わないでください。その理由の『ヒント』になる言葉を、本文中から3つ抜き出して教えてください。」
AIが抜き出したヒントを手がかりに「なぜその言葉?」と親子で話し合うと、自然と精読練習になります。
調べ学習:知的好奇心の火付け役に
- OKな質問(テンプレート):
「あなたは物知りの博士です。『恐竜』について、小学3年生が『面白い!』とワクワクする雑学を5つ教えてください。」

「ティラノサウルスは時速〇〇キロで走ったんだって!」といった会話が、勉強の習慣づけの第一歩になります。
AI導入前に親子で決めたい3つの約束

- まずは自分で考える:いきなりAIに聞かない。どこで困っているかを明確にしてから質問する。
- AIも間違える:もっともらしい間違いがある。
必ず教科書や保護者と一緒にファクトチェックする。 - 最後は自分の言葉で:AIのヒントはヒント。
ノートには自分の言葉で書き直し、コピペはしない。
【実例】親子でそのまま使えるプロンプト
ポイントは、①先生役のお願い、②答えを言わない制約、そして③問題文を組み合わせることです。
例1:わり算の筆算(あまり)でつまずいた時
お子さんが「式は立てられるけど、筆算のやり方で混乱している…」という時です。
(これをコピーしてAIに貼り付け)
あなたは小学4年生の算数の先生です。
今から送る問題を、子供が自分で解けるようになりたいです。
答えは絶対に言わないでください。
この問題を解くための「筆算のやり方」を、ステップバイステップで優しく教えてください。
【問題】
あめが125個あります。これを1人10個ずつ分けると、何人に分けられて、何個あまりますか?
例2:長方形の面積とまわりの長さで混乱している時
お子さんが「面積と『まわりの長さ』の公式をごっちゃにしている…」という時です。
(これをコピーしてAIに貼り付け)
あなたは小学4年生の算数の先生です。
子供が「面積」と「まわりの長さ」の違いで混乱しています。
答えの数字は絶対に言わないでください。
それぞれの「考え方」と「使う公式」だけを、分かりやすく教えてください。
【問題】
たてが8cm、横が12cmの長方形の「まわりの長さ」と「面積」を、それぞれ求めましょう。
例3:がい数(四捨五入)のルールがわからない時
お子さんが「どこの位を見て、どこを上げる(捨てる)のかわからない…」という時です。
(これをコピーしてAIに貼り付け)
あなたは小学4年生の算数の先生です。
「上から2けたのがい数」というのが、どういう意味かわからず困っています。
答えの数字は絶対に言わないでください。
「どこの位を四捨五入すればいいのか」を見つけるためのヒントだけを教えてください。
【問題】
四捨五入して、上から2けたのがい数にしましょう。
(1) 3854
(2) 52190
これらのように質問すれば、AIは「先生」になりきって、「まず、125の中に10がいくつ入るか考えるんだよ」や「『まわりの長さ』というのは、長方形のまわりをぐるっと一周した長さのことだよ」といった「考え方」から教えてくれるようになります。ぜひ、お子さんがつまずいている実際の問題で試してみてください。
まとめ:AIは“最強の練習相手”

AIは人間の能力を完全に代替するものではありませんが、
利用プラン(無料または定額制)の範囲内で、24時間いつでもこちらの作業に辛抱強く付き合ってくれる強力なパートナーです。

